箱根駅伝は10000mの持ちタイムが速い選手ほど区間順位がいい?|第102回は各区間の持ちタイム上位5人の50%が区間5位以内、下位5人は12%
公開日: 2026-11-01 / 更新日: 2026-11-01
この記事は 2026年11月01日 時点の情報です。公式発表があり次第、更新します。
この記事の結論
第102回の持ちタイム(10000m)と区間順位の順位相関は全体で0.42。持ちタイム上位5人の50%が区間5位以内、下位5人は12%
区間別の相関は4区0.15〜2区・5区0.68。区間賞10人のうち、持ちタイムがその区間で最速だったのは2人(5区・10区)。持ちタイムは目安で、当たる区間と外れる区間がある。
予想第102回では、持ちタイムが速い選手ほど区間順位がいい傾向(順位相関0.42)があったが、区間によって当たりかたに差があった。第103回の結果(1月3日)のあとに同じ手順で数え直す
気になるのは、どれ?
箱根駅伝の区間配置や順位予想で、よく使われるのが10000mの持ちタイムです。では、持ちタイムが速い選手ほど、実際に区間順位がいいのでしょうか。第102回の走者を、区間エントリーの記録と、実際の区間順位で突き合わせました。
先に結論を書きます。第102回の20校の走者のうち、10000mの記録がある197人で数えると、各区間の持ちタイム上位5人(10区間で計50人)のうち、実際の区間順位が5位以内に入ったのは25人(50%)、10位以内は36人(72%)でした。持ちタイム下位5人(計50人)は、5位以内が6人(12%)、10位以内が15人(30%)です。順位相関(同じ順位に並ぶ度合い。1に近いほど一致)は、全体で0.42でした。目安にはなりますが、当たる区間と外れる区間があります。区間賞の10人のうち、その区間の持ちタイムが最速だったのは5区と10区の2人です。
30秒でわかる、持ちタイムと区間順位
- 上位5人 vs 下位5人(各区間・計50人ずつ): 区間5位以内は25人(50%)と6人(12%)、区間10位以内は36人(72%)と15人(30%)
- 上位半分 vs 下位半分(各区間の持ちタイムの速い半分と遅い半分、98人ずつ): 区間10位以内は64人(65%)と34人(35%)
- 順位相関: 全体で0.42。区間別は4区0.15、9区0.32、1区0.35、10区0.36、8区0.36、3区0.38、7区0.45、6区0.54、2区0.68、5区0.68
- 区間賞の10人: その区間の走者の持ちタイム順位が1位は2人(5区・10区)、2位が3人(3区・6区・9区)、3位が1人(1区)、5位が2人(2区・7区)、7位が1人(8区)、20人中20位が1人(4区)
- 前々回(第101回)も合わせると: 上位5人(計100人)の50%が区間5位以内、下位5人は11%。区間別の順位相関は年で大きく入れ替わり、2回とも0.5以上は2区と5区だけ
- 持ちタイムが最速の走者の区間順位: 5区・10区で1位、1区・4区で2位、3区・7区で3位、6区で4位、8区で5位、2区で7位、9区で8位
- 今年(第103回): 区間エントリーの公表は12月29日ごろ、本戦は1月2日・3日。同じ手順で数え直します
全体で見ると
各区間の走者20人(関東学生連合チームは参考記録のため除く)を、区間エントリーの10000m公認最高記録の速さで順位づけし、実際の区間順位と並べました。記録のない選手(9人)は順位に入れていません。
| 区分 | 人数 | 区間5位以内 | 区間10位以内 |
|---|---|---|---|
| 持ちタイム上位5人(各区間) | 50人 | 25人(50%) | 36人(72%) |
| 持ちタイム下位5人(各区間) | 50人 | 6人(12%) | 15人(30%) |
| 持ちタイム上位半分 | 98人 | — | 64人(65%) |
| 持ちタイム下位半分 | 98人 | — | 34人(35%) |
(区間の走者のうち10000mの記録がある人は、6区が18人、8区が19人、ほかの8区間は20人です。8区は奇数のため、中央の1人を除いて半分に分けています。)
読めること: 持ちタイムの速い側は、遅い側より区間の上位に入る割合が高く、上位5人の半分は区間5位以内に入りました。一方で、上位5人の残りの半分(25人)は6位以下で、下位5人のうち6人は区間5位以内に入っています。持ちタイムの順位がそのまま区間順位になるわけではありません。
区間ごとに見ると
| 区間 | 順位相関 | 持ちタイム上位5人のうち区間5位以内 | 下位5人のうち区間5位以内 |
|---|---|---|---|
| 1区 | 0.35 | 2/5 | 1/5 |
| 2区 | 0.68 | 3/5 | 0/5 |
| 3区 | 0.38 | 3/5 | 1/5 |
| 4区 | 0.15 | 2/5 | 2/5 |
| 5区 | 0.68 | 3/5 | 0/5 |
| 6区 | 0.54 | 3/5 | 0/5 |
| 7区 | 0.45 | 3/5 | 0/5 |
| 8区 | 0.36 | 3/5 | 1/5 |
| 9区 | 0.32 | 1/5 | 1/5 |
| 10区 | 0.36 | 2/5 | 0/5 |
- 第102回で相関が高かったのは2区と5区(0.68)、6区(0.54)です。2区は上位5人のうち3人が区間5位以内で、下位5人は誰も入りませんでした
- 第102回で相関が低かったのは4区(0.15)と9区(0.32)です。4区は、持ちタイム下位5人のうち2人が区間5位以内に入り、上位5人のうち区間5位以内も2人でした
- 1つの区間は20人、相関の数字は1つの大会の20人の並びなので、年や区間によって大きく動きます(前々回の数字は下の節)。この数字を、第103回の区間ごとの傾向とみなすことはできません
区間賞の10人は、持ちタイム何位?
区間賞の選手が、その区間の走者(記録のある人)の中で、10000mの持ちタイム何位だったかです。あわせて、その区間の持ちタイム最速の走者が、実際の区間で何位だったかを並べました。
| 区間 | 区間賞の大学 | 区間賞の選手の持ちタイム順位 | 持ちタイム最速の走者の区間順位 |
|---|---|---|---|
| 1区 | 國學院大學 | 3位/20人 | 2位 |
| 2区 | 城西大学 | 5位/20人 | 7位 |
| 3区 | 中央大学 | 2位/20人 | 3位 |
| 4区 | 早稲田大学 | 20位/20人 | 2位 |
| 5区 | 青山学院大学 | 1位/20人 | 1位 |
| 6区 | 創価大学 | 2位/18人 | 4位 |
| 7区 | 國學院大學 | 5位/20人 | 3位 |
| 8区 | 青山学院大学 | 7位/19人 | 5位 |
| 9区 | 青山学院大学 | 2位/20人 | 8位 |
| 10区 | 駒澤大学 | 1位/20人 | 1位 |
区間賞10人のうち、持ちタイムが3位以内の選手は6人(1区・3区・5区・6区・9区・10区)、5位以内は8人(2区・7区も)でした。4区だけは、区間賞の選手の10000mの持ちタイムは20人中20位です。このほかに、5000mなど別の種目の記録や、当日の調子、区間エントリーでの位置(この4区の区間賞は補欠から入った選手)は、この表には入っていません。区間賞のうち5人が補欠から入った選手だった(1区・4区・5区・7区・10区)ことは、当日変更は何人?にあります。
前々回(第101回)も同じ手順で数えると
第101回の区間エントリー一覧と区間記録[速報]でも、同じ手順で数えました(20校の走者198人に10000mの記録あり)。区間賞の10人は、各区間のPDFの順位表の①と10区間とも一致しています。
| 区間 | 第102回の順位相関 | 第101回の順位相関 | 第101回の区間賞の大学 | 区間賞の持ちタイム順位 | 持ちタイム最速の走者の区間順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1区 | 0.35 | 0.17 | 中央大学 | 1位/20人 | 1位 |
| 2区 | 0.68 | 0.54 | 東京国際大学 | 1位/20人 | 1位 |
| 3区 | 0.38 | 0.24 | 中央大学 | 3位/20人 | 2位 |
| 4区 | 0.15 | 0.68 | 青山学院大学 | 4位/20人 | 2位 |
| 5区 | 0.68 | 0.51 | 青山学院大学 | 2位/20人 | 3位 |
| 6区 | 0.54 | −0.04 | 青山学院大学 | 15位/20人 | 15位 |
| 7区 | 0.45 | 0.68 | 駒澤大学 | 1位/20人 | 1位 |
| 8区 | 0.36 | 0.08 | 青山学院大学 | 10位/20人 | 18位 |
| 9区 | 0.32 | 0.19 | 城西大学 | 6位/19人 | 15位 |
| 10区 | 0.36 | −0.02 | 青山学院大学 | 3位/19人 | 13位 |
第101回の全体は、持ちタイム上位5人(計50人)のうち区間5位以内が25人(50%)、10位以内が34人(68%)、下位5人は5位以内が5人(10%)、10位以内が19人(38%)。持ちタイム上位半分(98人)の区間10位以内は55人(56%)、下位半分(98人)は41人(42%)で、全体の順位相関は0.31でした。
2回を合わせると、各区間の持ちタイム上位5人(計100人)のうち区間5位以内は50人(50%)、10位以内は70人(70%)。下位5人(計100人)は5位以内が11人(11%)、10位以内が34人(34%)です。上位半分(196人)の区間10位以内は119人(61%)、下位半分(196人)は75人(38%)でした。区間賞20人のうち、その区間の持ちタイム最速だったのは5人(第102回5区・10区、第101回1区・2区・7区)、3位以内は12人です。
区間別の相関は、年によって大きく入れ替わります。4区は第102回0.15・第101回0.68、6区は0.54と−0.04、10区は0.36と−0.02でした。2回とも0.5以上だったのは、2区(0.68と0.54)と5区(0.68と0.51)だけです。「この区間は持ちタイムが当たる」と言えるほどの安定はありません。
数え方と、わからないこと
- 対象は、第102回の20校の走者200人のうち、区間エントリーの10000m公認最高記録がある197人です。関東学生連合チームは参考記録のため入れていません。記録の記載がない選手は20校で9人です
- 区間順位は、公式の区間記録[速報]の、その区間の20校の区間記録のタイムの順です。区間賞の10人は、各区間のPDFの区間記録の順位表の①(区間1位)の大学・タイムと、10区間とも一致しました
- 公認最高記録は、エントリー時点の自己ベストです。過去の記録は、その後の成長を含まず、1年生など競技歴の短い選手の持ちタイムは実力の目安として弱くなります(これは一般論で、この記事のデータで確かめたものではありません)。区間ごとの距離(20km超の区間と約20kmの区間)や地形(5区の上り・6区の下り)、当日の条件も入っていません
- 第102回と第101回の2回の集計です(第101回は「前々回も同じ手順で」の節)。個人名は載せていません。選手の評価・予想ではありません
今年(第103回)は
第103回箱根駅伝(2027年1月2日・3日)の区間エントリーは、例年12月29日ごろに公表されます。2026年11月1日の時点では未公表です(第103回のエントリー選手一覧はいつ出る?)。
この記事の数字は、第102回に起きたことの集計です。第103回の区間順位を予想するものではありません。区間ごとの走者の持ちタイムの水準は区間ごとの10000m持ちタイム、補欠に回った持ちタイム上位の選手が走ったかは補欠に回った10000m上位選手は当日走る?、持ちタイムの分布はエントリー選手の10000m持ちタイム、区間賞の歴代は区間賞 歴代一覧、前回の結果は箱根駅伝2026(第102回)の結果にあります。
よくある質問
Q. 箱根駅伝で、10000mの持ちタイムは区間順位の目安になる? A. 第102回では、各区間の持ちタイム上位5人の50%が区間5位以内に入り、下位5人は12%でした。順位相関は0.42で、傾向はありますが、区間や年によって差があります。第101回も合わせた2回では、上位5人の50%・下位5人の11%が区間5位以内でした。
Q. 持ちタイムが最速の選手は、区間賞を取れる? A. 第102回では、10区間のうち持ちタイム最速の走者が区間賞だったのは5区と10区の2区間です。最速の走者の区間順位は1位〜8位でした。
Q. 区間賞の選手は、持ちタイムが速い? A. 10人のうち6人が、その区間の持ちタイム3位以内でした。一方、4区の区間賞は20人中20位でした。
Q. 持ちタイムと区間順位が一番合った区間は? A. 順位相関は2区と5区が0.68で最も高く、6区が0.54でした。4区は0.15で最も低くなっています。
Q. 第103回の区間エントリーはいつ? A. 例年12月29日ごろです。未公表です。
Q. この記事は公式の情報ですか? A. いいえ。関東学連・主催者とは関係のない、いち視聴者が公式のPDFを数えたものです。最新の情報は関東学連・箱根駅伝公式サイトを優先してください。
更新履歴
- 2026-11-01 前々回(第101回)も同じ手順で数え、2回を合わせた割合と区間別の相関の入れ替わりを追加(区間賞の10人は区間記録PDFと一致)
- 2026-11-01 公開。第102回の区間エントリーの10000m公認最高記録と、区間記録[速報]の区間順位を、20校の走者197人(記録のある選手)で突き合わせ、順位相関・上位5人と下位5人の区間順位・区間賞10人の持ちタイム順位を数えた。区間賞の10人は区間記録PDFの1位と、補欠から入った5人は当日変更の記事と一致
同じ大会の予想
出典
- 関東学生陸上競技連盟 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー(PDF。10000mの公認最高記録つき)(閲覧日: 2026-11-01)
- 箱根駅伝公式サイト 第102回 2区の区間記録[速報](PDF。1〜10区も同じ形式で計10本。区間順位は各校の区間記録のタイムの順)(閲覧日: 2026-11-01)
- 箱根駅伝公式サイト 第102回 4区の区間記録[速報](PDF)(閲覧日: 2026-11-01)
- 関東学生陸上競技連盟 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走 区間エントリー一覧(PDF。10000mの公認最高記録つき)(閲覧日: 2026-11-01)
- 箱根駅伝公式サイト 第101回 1区の区間記録[速報](PDF。2〜10区も同じ形式で計10本)(閲覧日: 2026-11-01)
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